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チャリアギャグ
「真ちゃ…っ!そ、れ、俺じゃな!」
今にも噴き出しそうなのを必死に抑える。声の震えとたどたどしさは多目に見てもらいたいところだ。
だって真剣な顔をして怒鳴る緑間の視線のさきには俺、ではなく、誰のものかは分からないがとりあえずボクサーパンツが落ちているのだから。
「む?」
声をかけられて、俺じゃないと気付いたのか、深く刻み込まれた眉間の皺を更に深くして見つめる。そもそもあんな薄い布切れを人と見間違えるという時点でなかなかありえないのだけれど、面白かったからよしとしよう。あとは緑間に眼鏡を返してこのボクサーパンツの持ち主が解決すれば万事オッケー。この部屋に泊まっているのはスタメンメンバーだから、自分と緑間にこころあたりがないのならば先輩に聞けばいいだけだ。
自分の笑いもおさまってきたというのに、緑間はまだパンツを見つめている。
もうやめて!俺の(腹筋の)ライフはもうゼロよ!!
俺の頭のなかで叫ぶ杏のことなんてなんのその。
「何をいっている、高尾。言い逃れようとするなど許されるはずもない!観念して眼鏡を返すのだよ!!」
もういいかな、もういいよね、むしろここまでよく耐えた、俺!
「ブフォッ」
何を言い出すかと思えば!
「」「」「」
大坪の叫びもむなしく、結局この騒動は監督が押し入ってくるまで続いたという。
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