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文化祭女装猿美
「で、クラスから一人、女装コンテストの出場者を決めないといけないんだけど」
「じゃあ、ちょっと男子の中で話し合ってみて」
「八田ならいけるんじゃね?」
「背も低いしなw」
「てめーらざけんな!」
「じゃあ八田で賛成なやつ挙手ー」
「「「はーいw」」」
「決まったみたいね。うちのクラスからは八田君でっと」
壇上に立つ文化祭実行委員はさらさらと記入用紙に名前を書き込んでいく。クラスの女子たちも近くの席同士で声のトーンを上げながらきゃっきゃとどんな格好をさせるかで盛り上がっている。この雰囲気の中、出場を取り消すことはできないだろう。
「八田君にはどんな服装が似合うかなー」
「でも女装するなら体のラインが出にくい浴衣とかじゃない?」
「えーでもキャラじゃないよ」
「それもそうだね。でもボーイッシュにいくと普通に男の子じゃん」
「はいはーい!八田君細いしチャイナドレスとか!」
「「「wwwwwwww」」」
「くそっ」
自分の意志を無視して進んでいく話し合いに心底腹が立つが、女子も参加しているとなっては自分に勝ち目はない。ふつふつと湧き上がる不満を押し込めていると、ねっとりとした嫌な視線が送られてくる。
「なんだよ、猿」
「いいや?お似合いだなぁって、みぃさぁきぃちゃん」
なんか面倒くさくなったからもういいや。みぃさぁきぃ書けたし。
あとは名前でいじられる美咲と、衣装係とメイク係の女子決めたのに猿が手回して、当日は猿がコーディネートするよってなって美咲ドッキリ☆クラスメイトは現れた美咲ちゃんにビックリ☆みたいなの
【猿side】
美咲が女装することになった。それもこれもうちのクラスの男子共の所為だ。ああ、ムカつく。全員しめあげてやろうか。最初に美咲の名前を挙げた奴も、それに賛同した奴も、美咲をからかう奴も、みんな、みんな。最終的に賛同したんだから、しめられたって文句は言わせない。
記入用紙が提出されたところで、いくらでも撤回のしようはある。でも女装をすることが決まって不機嫌な美咲の顔は俺好みでゾクゾクする。これを撤回してしまったら美咲は喜ぶだろうが美咲の一番可愛い顔は不快感を顕わにしている顔なのだから、そんなことはしてやらない。
でも美咲が多数の目に晒されるのは気に食わない。ネタに走って笑いの対象にされるにせよ、綺麗になって男女ともにそういう目で見られるのも許せない。何よりも女装コンテストになんて出てしまえば記録に残されるじゃないか。俺の許可なく美咲の姿がばらまかれる?ふざけるな。
コンテスト自体は校内祭での開催だが、記録媒体を通じて校外にも美咲の姿が知られたら?美咲の写真を悪用するやつがいたら?もし女装した美咲の姿をいかがわしいことに使う奴がいたら?浮かんでは消えていく想像に、ああ、やっぱり後でクラスメイトはしめないといけないらしい、と思う。
さっきから嫌でも耳に入ってくる美咲の女装談義にも怒りは収まらない。見当違いのことばかりを話して、てめぇらは美咲の何を見てきて美咲の何を知っているんだ。話が進むにつれテンションと共に上がってく声の甲高さが耳につき、怒りは治まるどころか増していく。
美咲のことを一番知ってるのは俺だ。美咲のプロフィール、美咲の経歴、美咲の好きなもの、美咲の嫌いなもの、美咲の得意料理、美咲の初恋、美咲の成績、美咲の性格、美咲の服、美咲のかわいいところ、美咲の、美咲の、美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲
周りは衣装係だメイク係だと騒いでいるが、お前らごときが美咲に触れていいと思っているのか。お前らの選ぶ服を美咲に着せていいと思っているのか。お前らの頭の中で美咲を汚して許されると思っているのか。さすがに女子をしめるのはまずいだろう、美咲がうるさい。ああ、どうすれば。
そうだ。いいことを思いついた。俺が、美咲をプロデュースすればいいんだ。そうすれば美咲は他人に触れられない。美咲はよく知りもしない女の服を着ない。何より、俺が美咲を好きにできる!何の楽しみも見いだせなかった文化祭が急に待ち遠しくなってきた。あぁ、時間は足りるだろうか。
そうと決まれば話は早い。どんな格好をさせるか考えるためにも美咲を観察する。美咲は小柄で細身だが、動き回るからしっかり筋肉はついているし、女と比べれば細くはない。目つきは悪いがアイメイクでごまかして当の本人が気をつければパッチリとした二重で通るだろう。
想像を膨らませていると視線に気づいた美咲がこちらに目をやる。不愉快な顔を隠しもしない美咲をからかいたくて仕方がない。怒りが成りを潜めて代わりに湧き上がる感情に口角が上がっていくのが分かる。
「なんだよ、猿」
「いいや?お似合いだなぁって、みぃさぁきぃちゃん」
「じゃあ、ちょっと男子の中で話し合ってみて」
「八田ならいけるんじゃね?」
「背も低いしなw」
「てめーらざけんな!」
「じゃあ八田で賛成なやつ挙手ー」
「「「はーいw」」」
「決まったみたいね。うちのクラスからは八田君でっと」
壇上に立つ文化祭実行委員はさらさらと記入用紙に名前を書き込んでいく。クラスの女子たちも近くの席同士で声のトーンを上げながらきゃっきゃとどんな格好をさせるかで盛り上がっている。この雰囲気の中、出場を取り消すことはできないだろう。
「八田君にはどんな服装が似合うかなー」
「でも女装するなら体のラインが出にくい浴衣とかじゃない?」
「えーでもキャラじゃないよ」
「それもそうだね。でもボーイッシュにいくと普通に男の子じゃん」
「はいはーい!八田君細いしチャイナドレスとか!」
「「「wwwwwwww」」」
「くそっ」
自分の意志を無視して進んでいく話し合いに心底腹が立つが、女子も参加しているとなっては自分に勝ち目はない。ふつふつと湧き上がる不満を押し込めていると、ねっとりとした嫌な視線が送られてくる。
「なんだよ、猿」
「いいや?お似合いだなぁって、みぃさぁきぃちゃん」
なんか面倒くさくなったからもういいや。みぃさぁきぃ書けたし。
あとは名前でいじられる美咲と、衣装係とメイク係の女子決めたのに猿が手回して、当日は猿がコーディネートするよってなって美咲ドッキリ☆クラスメイトは現れた美咲ちゃんにビックリ☆みたいなの
【猿side】
美咲が女装することになった。それもこれもうちのクラスの男子共の所為だ。ああ、ムカつく。全員しめあげてやろうか。最初に美咲の名前を挙げた奴も、それに賛同した奴も、美咲をからかう奴も、みんな、みんな。最終的に賛同したんだから、しめられたって文句は言わせない。
記入用紙が提出されたところで、いくらでも撤回のしようはある。でも女装をすることが決まって不機嫌な美咲の顔は俺好みでゾクゾクする。これを撤回してしまったら美咲は喜ぶだろうが美咲の一番可愛い顔は不快感を顕わにしている顔なのだから、そんなことはしてやらない。
でも美咲が多数の目に晒されるのは気に食わない。ネタに走って笑いの対象にされるにせよ、綺麗になって男女ともにそういう目で見られるのも許せない。何よりも女装コンテストになんて出てしまえば記録に残されるじゃないか。俺の許可なく美咲の姿がばらまかれる?ふざけるな。
コンテスト自体は校内祭での開催だが、記録媒体を通じて校外にも美咲の姿が知られたら?美咲の写真を悪用するやつがいたら?もし女装した美咲の姿をいかがわしいことに使う奴がいたら?浮かんでは消えていく想像に、ああ、やっぱり後でクラスメイトはしめないといけないらしい、と思う。
さっきから嫌でも耳に入ってくる美咲の女装談義にも怒りは収まらない。見当違いのことばかりを話して、てめぇらは美咲の何を見てきて美咲の何を知っているんだ。話が進むにつれテンションと共に上がってく声の甲高さが耳につき、怒りは治まるどころか増していく。
美咲のことを一番知ってるのは俺だ。美咲のプロフィール、美咲の経歴、美咲の好きなもの、美咲の嫌いなもの、美咲の得意料理、美咲の初恋、美咲の成績、美咲の性格、美咲の服、美咲のかわいいところ、美咲の、美咲の、美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲
周りは衣装係だメイク係だと騒いでいるが、お前らごときが美咲に触れていいと思っているのか。お前らの選ぶ服を美咲に着せていいと思っているのか。お前らの頭の中で美咲を汚して許されると思っているのか。さすがに女子をしめるのはまずいだろう、美咲がうるさい。ああ、どうすれば。
そうだ。いいことを思いついた。俺が、美咲をプロデュースすればいいんだ。そうすれば美咲は他人に触れられない。美咲はよく知りもしない女の服を着ない。何より、俺が美咲を好きにできる!何の楽しみも見いだせなかった文化祭が急に待ち遠しくなってきた。あぁ、時間は足りるだろうか。
そうと決まれば話は早い。どんな格好をさせるか考えるためにも美咲を観察する。美咲は小柄で細身だが、動き回るからしっかり筋肉はついているし、女と比べれば細くはない。目つきは悪いがアイメイクでごまかして当の本人が気をつければパッチリとした二重で通るだろう。
想像を膨らませていると視線に気づいた美咲がこちらに目をやる。不愉快な顔を隠しもしない美咲をからかいたくて仕方がない。怒りが成りを潜めて代わりに湧き上がる感情に口角が上がっていくのが分かる。
「なんだよ、猿」
「いいや?お似合いだなぁって、みぃさぁきぃちゃん」
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