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腹黒サンド
6月末、梅雨が明け、日差しもきつくなってくる時期だが、全国大会に向けて着々と駒を進める霧崎第一高校男子バスケットボール部には気温も天気も関係がない。室内競技であるバスケ部は体育館が使用出来れば基本的に休みはないし、気温なんてもってのほかだ。数々の功績により、体育館の使用も他の部より融通をきかせてもらっているため室内での練習は多いし、体育館が使えない日でも外周であったりトレーニングルームでの筋トレなど枚挙に暇がない、それこそこの学校で1番厳しい部活だとも言われている。
しかし、そんなバスケ部にも必ず休日というものが訪れる。
「テスト期間で部活なし、か」
霧崎第一は近隣では有名な進学校である。いくら実績があるとはいえ部活にのめり込んで成績を落とすなど言語道断、せめてテストの前ぐらいは勉強しろ。そんな教師達の考えにより、どの部活動もテスト前の休日は強制的に休みになるのだ。いくら練習をしたくても、校内は自習のための空き教室以外は全面使用禁止のため鍵がかけられ使えなくなる。
「テスト前に焦って勉強するなんてバカのすることだろ」
「まあお前はなぁ」
「あんたもそうでしょセンパイ?」
「否定はせんけどな」
「じゃあ時間もあることやしストバスでもするか?」
「休みまでバスケかよ、」
「ええやん、黒子も誘って」
「チッまあ付き合ってやってもいいぜ」
「素直やないんやから」
「黒子ー」
「なんでしょうか」
「土日、テスト前で部活休みやろ?ストバス行けへん?」
「はあ、お断りします」
「なんか先約でもあるん?」
「そういう訳ではありませんが、僕はお二人と違って真面目に勉強しないとテストであらぬ点をとってしまうので」
それもそうだ。中間テストの成績表が配布されたとき、黒子は花宮に乗せられ成績表を見せていた。今吉はそれに便乗して見たにすぎないが、その結果はなんともコメントしづらい、可もなく不可もなくといったものであった。全ての教科が平均的なのである。読書好きが功を奏しているのか、かろうじて国語は少しばかり平均を上回っているが、それでも突出して良いというものではない。黒子が部活にかまけて勉強を疎かにするタイプでないのも分かっているため、勉強をきちんとした上でこの結果であることも容易に想像できる。
「ふはっ!お前勉強できないもんな」
「僕は普通です。君たちがおかしいんです」
ていうか平均点あるんですからできないわけじゃないですよ。とばつが悪そうにいっているところを見る限り、自分でもいい結果だとは思っていないのだろう。
「ともかく、部活がある間はろくに勉強できないので今週末は勉強するって決めたんです。だからお誘いはありがたいですがストバスには参加できません」
「なんや、黒子がおらんのやったら行く意味ないなあ。花宮と2人でバスケしてもおもろないし」
「それは俺のセリフだ、バァカ」
「あ、そうや。それなら一緒に勉強せえへん?分からんとことか教えたれんで」
ここからはin桐皇になっています
花宮が、空気すぎたせいだきっと・・・
「教科書とワークはなに使っとるん?主要科目だけでええわ」
「ええと、ちょっと待ってください」
確かここに…と漁り始めたのは青峰のロッカー。勉強道具を調べるのになぜ近くにある自分の鞄でもロッカーでもなく人のロッカーを漁るのか、さすがの今吉も理解できなかったが、その理由はすぐに知れた。
「これで全部です」
準備しているはずもないのに、ロッカーに全科目の教科書が揃っているらしい。この様子だと予習復習のいらない副教科など言わずとも知れている。
こんなやつがうちのエースなのかと溜め息をつきたくなったが、試合でそれなりの働きを見せてくれればそれでいいと思い直して差し出された教材を確認していく。
「んー…。数学以外ちゃうみたいやな。まあこんなもんやろ」
「学年によって使う教材って違うんですか」
「うちの学校、学年の担当が教材決めとるからな。まあそれはええねん。国語は流石に違うとこやと教えにくいから、ノートとあと古文で文法書使うとる?」
「はい」
「そんならそれも持ってき。英語は…リーディングは覚えたらしまいやか、文法だけでええな。んー…参考書はワシらが使ってたやつの方がええかもしれんな。教科書だけでええわ」
ぱらぱらと教材を眺めてこれがいる、あれがいると指示をだす。
「これ、忘れんうちに返しとくわ」
カバンから出てきたのは分厚いクリアファイル。中には中間テストの問題と答案、解答が挟まっている。弱点が分からなければ教えるのも難しいといわれ、予め今吉に渡しておいたものだ。
「副教科は付け焼刃でもなんとかなるから、今日は主要科目な。まずはそうやな、自分の苦手そうな数学からやろか。」
「・・・お手柔らかに。」
さっそく苦手教科ということで体が強ばる。
「ああ、そんな構えんでええわ。自分の場合分かってない箇所もあるやろうけど、それよりも応用が効かんだけやから。それも演習不足の所為やろうから、ある程度のパターン掴めば慣れるやろ。」
「そろそろお昼にしよか、お疲れさん」
「もう・・・、限界です・・・」
休憩を告げられ気持ちの切れた黒子はぱたりと机に伏す。
予め中間テストの回答を見て黒子が苦手とするところを把握していたこともあり、的確な教え方で、授業を聞いているよりもわかりやすいと思えるほどだったし、間違えると懇切丁寧に何故間違えたのかから回答法まで丁寧に解説してくれた。しかし普段は授業中影が薄いのをいいことに寝ているし、帰宅後も部活でくたくたになって碌に勉強ができているわけではない。そんな黒子が急に勉強に打ち込むとなると相当頭を使うわけで、頭には栄養分が足りておらず靄がかかったような心地がする。
「ようがんばったなあ。でもしっかり食べんと最後までもたへんで」
頭上からうんざりするような言葉が聞こえてくる。しかし今吉の言うことはもっともで、何より体が栄養分を欲している。顔を上げる気力もない黒子は手探りでカバンを引き寄せると中から買ってきておいたサンドイッチとペットボトルを取り出し、重い体を持ち上げる。
「「いただきます」」
どちらともなく発せられた食事の合図に、2人で食事にありつく。もう何も考えたくないとばかりに無心でサンドイッチをかじっていた黒子だったが、1つ食べ終わると少し落ち着いてきた。
「今吉先輩、今日のお礼は何がいいですか」
「そんなんワシが好きでやってることやから気にせんでええのに」
「いえ、そういうわけにはいきません」
「律儀なやっちゃなあ。それで、何でもええん?」
「僕が可能なことでしたら」
「今すぐには思いつかんから、この勉強会が終わるまでに考えとくわ」
「今日はありがとうございました」
「どういたしまして。テスト頑張りや」
「ところで今日のお礼やねんけど、」
「何がいいか決まりました?」
「今もろてええ?」
「いいですけど、今、勉強道具しか持ってませんよ」
「ええ、ええ。じゃあ失礼」
言うなり顎に手を添えられ、腰にまわった大きな手が体を引き寄せる。何が起こっているのかわからないままに今吉の顔が近づき唇に温かいものが触れる。
(なんで、)
キスをされていることに気がついた黒子は体を押しのけようとするが、あまりに近すぎる距離に力が入らない。思うままに貪られているうちにだんだんと息が続かなくなって、頭がくらくらする。
もうだめだ、そう思った瞬間、熱は離れていった。
「ごちそうさん」
唇を舌で舐める様子が、生々しく先程までのことを思い出させるようで、かあと顔が熱くなる。
「黒子ー」
担任に呼ばれて成績表を受けとる。
黒子よりも出席番号が早いものは受け取ってそのまま教卓付近で成績表を広げて一喜一憂している。中間テストと違って副教科が入ったことで全体の順位も変わっているようだった。いくら平均的で成績をきにしていないとはいえ、成績表が返ってくるとなんとなしに気になってしまうもので、席につくと深呼吸をひとつして、半分に畳まれた紙を持つ手に力がこもる。早々と返却されたとき答案はどれも悪くはなかった、いつもよりいい結果かもしれない。恐怖と期待がない交ぜになってはやるこころを押さえる。
よし!
とりあえず答案見せてもろたけど、ケアレスミスとか基本的なところで結構点数落としすぎやで、自分。まあこれはワシらにはどうしようもないから基礎しっかり固めときや。
文章が続かん・・・
花宮と今吉に勉強教えてもらう黒子
でも花宮は頭良すぎて教えるのはそんなうまくなさそう
今吉はちゃんと噛み砕いて教えてくれそう
でも相手によっては厳しそう
黒子の成績は全体的に上がって
(とはいっても偏差値50→52とか)
「何かお礼させてください」
ってなっていちゃいちゃすればいいと思います
三人が一緒の学校の時点で支部の某方のパラレル設定ぱくりなのでこっそり楽しむだけである
しかし、そんなバスケ部にも必ず休日というものが訪れる。
「テスト期間で部活なし、か」
霧崎第一は近隣では有名な進学校である。いくら実績があるとはいえ部活にのめり込んで成績を落とすなど言語道断、せめてテストの前ぐらいは勉強しろ。そんな教師達の考えにより、どの部活動もテスト前の休日は強制的に休みになるのだ。いくら練習をしたくても、校内は自習のための空き教室以外は全面使用禁止のため鍵がかけられ使えなくなる。
「テスト前に焦って勉強するなんてバカのすることだろ」
「まあお前はなぁ」
「あんたもそうでしょセンパイ?」
「否定はせんけどな」
「じゃあ時間もあることやしストバスでもするか?」
「休みまでバスケかよ、」
「ええやん、黒子も誘って」
「チッまあ付き合ってやってもいいぜ」
「素直やないんやから」
「黒子ー」
「なんでしょうか」
「土日、テスト前で部活休みやろ?ストバス行けへん?」
「はあ、お断りします」
「なんか先約でもあるん?」
「そういう訳ではありませんが、僕はお二人と違って真面目に勉強しないとテストであらぬ点をとってしまうので」
それもそうだ。中間テストの成績表が配布されたとき、黒子は花宮に乗せられ成績表を見せていた。今吉はそれに便乗して見たにすぎないが、その結果はなんともコメントしづらい、可もなく不可もなくといったものであった。全ての教科が平均的なのである。読書好きが功を奏しているのか、かろうじて国語は少しばかり平均を上回っているが、それでも突出して良いというものではない。黒子が部活にかまけて勉強を疎かにするタイプでないのも分かっているため、勉強をきちんとした上でこの結果であることも容易に想像できる。
「ふはっ!お前勉強できないもんな」
「僕は普通です。君たちがおかしいんです」
ていうか平均点あるんですからできないわけじゃないですよ。とばつが悪そうにいっているところを見る限り、自分でもいい結果だとは思っていないのだろう。
「ともかく、部活がある間はろくに勉強できないので今週末は勉強するって決めたんです。だからお誘いはありがたいですがストバスには参加できません」
「なんや、黒子がおらんのやったら行く意味ないなあ。花宮と2人でバスケしてもおもろないし」
「それは俺のセリフだ、バァカ」
「あ、そうや。それなら一緒に勉強せえへん?分からんとことか教えたれんで」
ここからはin桐皇になっています
花宮が、空気すぎたせいだきっと・・・
「教科書とワークはなに使っとるん?主要科目だけでええわ」
「ええと、ちょっと待ってください」
確かここに…と漁り始めたのは青峰のロッカー。勉強道具を調べるのになぜ近くにある自分の鞄でもロッカーでもなく人のロッカーを漁るのか、さすがの今吉も理解できなかったが、その理由はすぐに知れた。
「これで全部です」
準備しているはずもないのに、ロッカーに全科目の教科書が揃っているらしい。この様子だと予習復習のいらない副教科など言わずとも知れている。
こんなやつがうちのエースなのかと溜め息をつきたくなったが、試合でそれなりの働きを見せてくれればそれでいいと思い直して差し出された教材を確認していく。
「んー…。数学以外ちゃうみたいやな。まあこんなもんやろ」
「学年によって使う教材って違うんですか」
「うちの学校、学年の担当が教材決めとるからな。まあそれはええねん。国語は流石に違うとこやと教えにくいから、ノートとあと古文で文法書使うとる?」
「はい」
「そんならそれも持ってき。英語は…リーディングは覚えたらしまいやか、文法だけでええな。んー…参考書はワシらが使ってたやつの方がええかもしれんな。教科書だけでええわ」
ぱらぱらと教材を眺めてこれがいる、あれがいると指示をだす。
「これ、忘れんうちに返しとくわ」
カバンから出てきたのは分厚いクリアファイル。中には中間テストの問題と答案、解答が挟まっている。弱点が分からなければ教えるのも難しいといわれ、予め今吉に渡しておいたものだ。
「副教科は付け焼刃でもなんとかなるから、今日は主要科目な。まずはそうやな、自分の苦手そうな数学からやろか。」
「・・・お手柔らかに。」
さっそく苦手教科ということで体が強ばる。
「ああ、そんな構えんでええわ。自分の場合分かってない箇所もあるやろうけど、それよりも応用が効かんだけやから。それも演習不足の所為やろうから、ある程度のパターン掴めば慣れるやろ。」
「そろそろお昼にしよか、お疲れさん」
「もう・・・、限界です・・・」
休憩を告げられ気持ちの切れた黒子はぱたりと机に伏す。
予め中間テストの回答を見て黒子が苦手とするところを把握していたこともあり、的確な教え方で、授業を聞いているよりもわかりやすいと思えるほどだったし、間違えると懇切丁寧に何故間違えたのかから回答法まで丁寧に解説してくれた。しかし普段は授業中影が薄いのをいいことに寝ているし、帰宅後も部活でくたくたになって碌に勉強ができているわけではない。そんな黒子が急に勉強に打ち込むとなると相当頭を使うわけで、頭には栄養分が足りておらず靄がかかったような心地がする。
「ようがんばったなあ。でもしっかり食べんと最後までもたへんで」
頭上からうんざりするような言葉が聞こえてくる。しかし今吉の言うことはもっともで、何より体が栄養分を欲している。顔を上げる気力もない黒子は手探りでカバンを引き寄せると中から買ってきておいたサンドイッチとペットボトルを取り出し、重い体を持ち上げる。
「「いただきます」」
どちらともなく発せられた食事の合図に、2人で食事にありつく。もう何も考えたくないとばかりに無心でサンドイッチをかじっていた黒子だったが、1つ食べ終わると少し落ち着いてきた。
「今吉先輩、今日のお礼は何がいいですか」
「そんなんワシが好きでやってることやから気にせんでええのに」
「いえ、そういうわけにはいきません」
「律儀なやっちゃなあ。それで、何でもええん?」
「僕が可能なことでしたら」
「今すぐには思いつかんから、この勉強会が終わるまでに考えとくわ」
「今日はありがとうございました」
「どういたしまして。テスト頑張りや」
「ところで今日のお礼やねんけど、」
「何がいいか決まりました?」
「今もろてええ?」
「いいですけど、今、勉強道具しか持ってませんよ」
「ええ、ええ。じゃあ失礼」
言うなり顎に手を添えられ、腰にまわった大きな手が体を引き寄せる。何が起こっているのかわからないままに今吉の顔が近づき唇に温かいものが触れる。
(なんで、)
キスをされていることに気がついた黒子は体を押しのけようとするが、あまりに近すぎる距離に力が入らない。思うままに貪られているうちにだんだんと息が続かなくなって、頭がくらくらする。
もうだめだ、そう思った瞬間、熱は離れていった。
「ごちそうさん」
唇を舌で舐める様子が、生々しく先程までのことを思い出させるようで、かあと顔が熱くなる。
「黒子ー」
担任に呼ばれて成績表を受けとる。
黒子よりも出席番号が早いものは受け取ってそのまま教卓付近で成績表を広げて一喜一憂している。中間テストと違って副教科が入ったことで全体の順位も変わっているようだった。いくら平均的で成績をきにしていないとはいえ、成績表が返ってくるとなんとなしに気になってしまうもので、席につくと深呼吸をひとつして、半分に畳まれた紙を持つ手に力がこもる。早々と返却されたとき答案はどれも悪くはなかった、いつもよりいい結果かもしれない。恐怖と期待がない交ぜになってはやるこころを押さえる。
よし!
とりあえず答案見せてもろたけど、ケアレスミスとか基本的なところで結構点数落としすぎやで、自分。まあこれはワシらにはどうしようもないから基礎しっかり固めときや。
文章が続かん・・・
花宮と今吉に勉強教えてもらう黒子
でも花宮は頭良すぎて教えるのはそんなうまくなさそう
今吉はちゃんと噛み砕いて教えてくれそう
でも相手によっては厳しそう
黒子の成績は全体的に上がって
(とはいっても偏差値50→52とか)
「何かお礼させてください」
ってなっていちゃいちゃすればいいと思います
三人が一緒の学校の時点で支部の某方のパラレル設定ぱくりなのでこっそり楽しむだけである
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