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福黒 保育士パロ
発端「福井さんと黒子が同じ保育園で働いてる福黒とかないんですかね福黒・・・・ない・・・の・・・・・・・・」
「おはようございます」
「あら福井くん、おはよう。そんなにかしこまらなくてもいいっていってるのに」
「またそういう。園長もクセだって分かってるんですから見逃してくださいよ」
ふくよかな体躯に優しげな顔をした園長が言っているのは、この職場に勤めて3年目になる俺が未だに職員室に入るとき軽く会釈することに対してだ。園長の言うとおり、そこまで礼儀正しくする必要はないと分かっていはいるが、長年のクセはそう簡単には抜けない。園長もそれをわかっているため、ころころと笑いながら言っているだけだ。
「そうそう、今年度から新しい先生に入ってもらうの。男の子なのよ」
「俺が言うのも何ですけど、男で保育士って珍しいですね」
「そうなのよ。でもうちには福井くんっていう先人がいるでしょ、だから慣れるまではあなたに面倒をみてもらおうと思ってるんだけど、大丈夫かしら?」
どうやら直属の後輩ができるらしい。男で保育士を目指すなんてどんなやつだろうか。俺は昔から子供に好かれやすかったからこの職についたのだが、そいつもそういうクチだろうか。なんにせよ人の言うことに従おうとしない奴でなければそれでいい。
指導しがいがあって、人としても好めるやつなら最高だがそんな高望みはしない。今までの経験上そんな理想の後輩がいるとは思えないからだ。
思えば学生時代は後輩に恵まれなかったように思う。
そこまでひどくなかったとはいえ、取り立てて良いとも言えない中学時代。大学時代は上下のつながりなんてものはほとんどなくて、後輩の良し悪しなんて気にもしなかった。
中でもひどかったのは高校時代。何かに秀でていると、それに比例するのかというほどクセの強すぎるメンバーに囲まれて過ごした。同輩でキャプテンでもあった岡村も岡村で面倒くさかったし、途中で入部してきた氷室は大人しげな顔をしてひどくマイペースだし、何よりも紫原は最悪だった。キセキの世代だかなんだかしらないが、スポーツ推薦で入部しておきながらバスケは嫌いだというし、常に何かお菓子を食っててて練習も真面目に参加しない。誰かが言ってたが「紫原は中身はガキだ」というのは事実だと思う。それでも必死に練習してきた誰よりも戦力になるのだから、世の中ってのは理不尽なんだと思い知らされた。(まあそんな扱いづらい紫原の手綱を握っていた氷室は少しぐらい許してやってもいいとは思う)劉は・・・、あいつもクセは強かったが素直な分まだマシだろう。留学してきた当初に冗談で間違った日本常識を教えたのには未だに罪悪感がなくもないし。
そんなこんなで後輩に恵まれたなんて記憶はまったくない。これで新人保父に期待しろという方が無理だ。
「福井くん?やっぱりほかの先生にお願いしたほうがいいかしら」
「あ、すみません。少しぼぅっとしてました。新人の指導なら任せてください」
「そう?じゃあお願いするわ」
本当のところ、そんな得体のしれないやつと仕事中だけとはいえ四六時中一緒にいるだなんて勘弁して欲しい。だからといってそんな個人的な感情で断れるはずもない。
「おはようございます」
「あら福井くん、おはよう。そんなにかしこまらなくてもいいっていってるのに」
「またそういう。園長もクセだって分かってるんですから見逃してくださいよ」
ふくよかな体躯に優しげな顔をした園長が言っているのは、この職場に勤めて3年目になる俺が未だに職員室に入るとき軽く会釈することに対してだ。園長の言うとおり、そこまで礼儀正しくする必要はないと分かっていはいるが、長年のクセはそう簡単には抜けない。園長もそれをわかっているため、ころころと笑いながら言っているだけだ。
「そうそう、今年度から新しい先生に入ってもらうの。男の子なのよ」
「俺が言うのも何ですけど、男で保育士って珍しいですね」
「そうなのよ。でもうちには福井くんっていう先人がいるでしょ、だから慣れるまではあなたに面倒をみてもらおうと思ってるんだけど、大丈夫かしら?」
どうやら直属の後輩ができるらしい。男で保育士を目指すなんてどんなやつだろうか。俺は昔から子供に好かれやすかったからこの職についたのだが、そいつもそういうクチだろうか。なんにせよ人の言うことに従おうとしない奴でなければそれでいい。
指導しがいがあって、人としても好めるやつなら最高だがそんな高望みはしない。今までの経験上そんな理想の後輩がいるとは思えないからだ。
思えば学生時代は後輩に恵まれなかったように思う。
そこまでひどくなかったとはいえ、取り立てて良いとも言えない中学時代。大学時代は上下のつながりなんてものはほとんどなくて、後輩の良し悪しなんて気にもしなかった。
中でもひどかったのは高校時代。何かに秀でていると、それに比例するのかというほどクセの強すぎるメンバーに囲まれて過ごした。同輩でキャプテンでもあった岡村も岡村で面倒くさかったし、途中で入部してきた氷室は大人しげな顔をしてひどくマイペースだし、何よりも紫原は最悪だった。キセキの世代だかなんだかしらないが、スポーツ推薦で入部しておきながらバスケは嫌いだというし、常に何かお菓子を食っててて練習も真面目に参加しない。誰かが言ってたが「紫原は中身はガキだ」というのは事実だと思う。それでも必死に練習してきた誰よりも戦力になるのだから、世の中ってのは理不尽なんだと思い知らされた。(まあそんな扱いづらい紫原の手綱を握っていた氷室は少しぐらい許してやってもいいとは思う)劉は・・・、あいつもクセは強かったが素直な分まだマシだろう。留学してきた当初に冗談で間違った日本常識を教えたのには未だに罪悪感がなくもないし。
そんなこんなで後輩に恵まれたなんて記憶はまったくない。これで新人保父に期待しろという方が無理だ。
「福井くん?やっぱりほかの先生にお願いしたほうがいいかしら」
「あ、すみません。少しぼぅっとしてました。新人の指導なら任せてください」
「そう?じゃあお願いするわ」
本当のところ、そんな得体のしれないやつと仕事中だけとはいえ四六時中一緒にいるだなんて勘弁して欲しい。だからといってそんな個人的な感情で断れるはずもない。
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