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アステルさん生存パラレル
初小説がいきなりマニアックですが・・・
+アステルさんとリヒタがラタトスクの間に来たところ
+エミルとラタトスクは分かれてます(基本設定で詳細)
+タイトルどおりアステルさん死にません
+ぐだぐだです
上記で無理だ!と思うものがありましたらブラウザバック、またはウィンドを閉じてお戻りください。
どんなものでも読むよ!なんて方がいましたら続きよりどうぞ。
多分オールキャラでほのぼのです。
エミルは黒くないはずなのに若干黒さがにじんでます。
異常気象の原因を調べているうちにマナと魔物に関係があることがわかり、その魔物を統べているラタトスクと話をしようという発案の基、俺とアステルは水の神殿で出会ったセンチュリオン・アクアにギンヌンガ・ガップまで案内してもらっていた。いつもながらに奇抜なのはいいが周りを巻き込まないようにしてほしいものだと思う。それでも断りもせずについてくる自分も自分だが、と溜息をつきながら歩いている。このあたりには本来は魔物が多くいるはずなのだが、なぜか先ほどから遠巻きにこちらを見ているだけで何もしてこない魔物たちにリヒターは疑問を抱えつつもどんどん奥へと進んでいく。戦わなくていいのはありがたいがそれにしても異常だろう。いくらアクアがいるから近づいてこないといってもアクアは水属性の魔物としか縁を結んでいないはずだ。他の属性が近寄ってこないはずは無い。
隣にいるアステルは何がそこまで楽しいのかはわからないが鼻歌を歌いながら足を進めていく。魔物に囲まれても物怖じしないのは研究での慣れと本人の性格なのかもしれないが(きっと後者が大半に違いない)それにしても鼻歌を歌っているのはのんきに見えて仕方がない。万が一襲ってきたらどうするつもりなんだろうか。しかし、その様子を見て周りにいる魔物が脅えているように見えるのは俺の錯覚か?確かにサイバックの研究院にいた頃も周りの人はアステルを見るたび何かに脅え、近寄ってくるのは俺とリリーナぐらいだったがそれでも魔物が近寄らないというのはいったいどういうことだ。
こいつには一定の生物以外を近寄らせない何かがあるのかもしれない。だとすればその一定とは何か・・・と考えを巡らせながら歩いていると前を歩いてたアステルが急に止まり、俺はそれにぶつかってしまった。
「おい、アステル、いきなり止まるな。」
「ごめんごめん。でもリヒターがぶつかるなんて珍しいね。」
「少し考え事を、な。」
本人を前にして考えていたことを口に出すわけにもいかず濁しながらも返事をする。
「ふーん?あ、そうだ一番奥に着いたみたいだよ。」
「大丈夫ですか?リヒター様」
「大丈夫だ。」
アクアに声をかけられ顔を上げるとよく分からないがたくさんの水晶のようなものがついたものがある。きっとこれがラタトスクがいる場所なのだろう。とすればきっとその奥が魔界ニブルヘイムに繋がる扉か・・・。少し考えた後アステルの横に並ぶ。
「あなたが大樹カーラーンの精霊ラタトスクですね。」
(中略)
(ビーム打とうとしたところ)
「危ないっ」
間に合わないかとおもいながらもアステルをかばおうとしたとき
「ストオオオオオオップ!」
いきなり大声が聞こえたと思ったらラタトスクの攻撃は消えていた。あの攻撃をを無効化したものに俺もアステルも驚きで目を見開きながら声が聞こえたはずのラタトスクがいる方向をみつめる。だが、あのあたりにはラタトスクしかいないはずだ。だとするとセンチュリオンか?
「ちょっとラタトスク何してるの!いきなり来たヒトを襲うなんて危ないでしょ!最近起きたばっかりだしヒト嫌いとか言ってるうえに色々あるんだとは分かってるけど八つ当たりしないのっ。っていうか前にも言ったでしょ!?」
「ちっうるせーなー。別に殺そうとしてなかったんだからいいだろ。」
「絶対殺そうとしてたでしょ。もういいよ、ラタトスクなんて知らないから。えっと、ラタトスクがすいませんでした。それで用件は・・・」
「は?ちょっ、おい待てよ!」
「黙ってて。」
声をかけられてからようやく意識をこちらへと戻した俺たちだったがいまいち現状がつかめず何から聞くべきか迷っていたが数秒もしないうちにアステルはまた口を開いた。
「今この世界で起きている異常気象を抑えてもらおうと思って・・・。ラタトスクと関係があるようだったので。でも、その前にあなたが誰なのかを教えてくれるとありがたいです。」
本筋を変えず、なおかつ自分の聞きたいことまで聞こうとするちゃっかりとしたアステルを横目に見ながらも自分も知りたいと思っていたことに対して引けというわけにもいかず俺も返答を待った。
「僕は・・・えっと・・・突然変異?分裂?ラタトスクがこの世界に来たときはいなかったんですけど、それからしばらくして、なんか気付いたら生まれてた・・・のかな?でもラタトスクとしての力もそんなに持ってるわけじゃないからラタトスクではないとはおもうんですけど・・・なんだろう?不甲斐無くてすいません・・・」
聞かれても困る。そう思っていたらまた聞いたことのない声が聞こえてきた。今度こそセンチュリオンなんだろう。
「あなたはラタトスク様の一部です。それが何故か自我を持ちしゃべっているのですよ。ですから一応ラタトスク、と言っても間違いではありませんが・・・」
「ちょっと陰険ジジブラエ!この方とラタトスク様を一緒にするなんて失礼でしょ!ラタトスク様とは全然違うんだからっ」
よく分からない言い争い(一方的にアクアが怒っているようにしか思えない)を聞いていたが結局のところ根本的な解決はせずむしろ混乱するばかりだった。
「で、結局いったいなんなんだ・・・」
「ラタトスクの一部、でいいんじゃないかな。」
「うーんと、それで、いいと思います。」
「そっか。じゃあ名前はあるの?」
順応能力の高いらしいアステルはまたも質問をしつづける。
「ない・・・ですね。ラタトスクからはおいとかお前って呼ばれるから。」
「お前らどこの熟年夫婦だ・・・」
「あはは。いいじゃないリヒター。名前無いんだったら僕がつけてもいいかな。」
「はい。好きに呼んでください。」
「じゃあエミルで。」
「意味は・・・あるんですか・・・?」
「特に無いなぁ。あえていうなら最初に思い浮かんだのがエミリーだったけど女性名だからちょっと変えてみた、って感じかな?」
「ぇえ!?」
そんなこんなしているうちにアステルとエミルは打ち解けていっているようだった。
会話を全部聞いていたわけではないが他愛もない会話ばかりのようでここに来た目的はすっかり忘れ去られているようだったがラタトスクやセンチュリオン2匹を交えすっかり仲良くなっているようだ。
「ねぇ、エミルって実態は無いの?マナの塊みたいなもの?」
精霊に実態を求めるというのも変な話だがセンチュリオンにも姿があるのだしそこまで変でもないのだろうか。
「うーんと・・・実態は作ろうと思えばつくれると思うんだけど・・・できる?ラタトスク」
「黙ってろって言ってたわりに自分に出来ないことは俺に頼るのか。調子いいなお前・・・」
「で、できるの?できないの?」
「・・・できることにはできるけど姿を考えるのがめんどくせぇ。」
ラタトスクもエミルには逆らえないのか渋々といった感じで口を開いていた。
「なら僕かリヒターの姿をつかえばいいんじゃない?ちゃんと顔見て話したいし!姿がないと一人でしゃべってるみたいでなんか変な感じするんだよね。 ね!いい案だと思わないリヒター!」
「好きにすればいい・・・」
自分はともかく、俺を引き合いに出すのはいかがなものかと思ったが、こういい始めたアステルに何を言っても無駄だ。諦めるしかないだろう。
「ん、じゃあちょっとまってろ実態作るから。」
ラタトスクがそういってから数分すると目の前にはアステルの顔をした少年が二人ならんでいた。アステルは終始楽しみに目を輝かせていたが二人が現れると叫びながら二人の内、緑の目をした気の弱そうな方の少年に抱きついた。きっとそちらがエミルなのだろう。ラタトスクはエミルが抱き疲れているのに不満そうだが横から見るだけで抑えている。さっき怒られたのがまだ効いているのかも知れない。
「うううううやっぱり実態があるほうがいいなぁ!それにしてもすごいねこの再現力!やっぱりあざもあるのかな?」
そういうなりいきなりエミルの服の首元を緩め自身にある小さな星型のあざを探そうとしていたがさすがにまずいだろうと思い剥がしてやる。エミルは顔を真っ赤にして首元を隠していた。エミルの後ろにいたアクアは顔を赤くしたエミル様もかわいいなんて言っていたが助ける気は無いのだろうか。
「もうちょっと抑えろアステル・・・エミルが困ってるぞ。」
「ごめんね。気になったことは調べないと気がすまない性分なもんで・・・あはは
あっそういえばなんで二人とも僕の姿なの?別にリヒターでもよかったのに。」
「はっあんな野郎の顔してたくねぇよ。あいつの顔のエミルも見たくないしな。ぜってぇ似合わねぇ。」
ラタトスクの言葉がツボにはまったのかアステルは腹を抱えて笑い出している。人のことをどう思っているのか。失礼にもほどがあるとは思うがアステルだし仕方ないだろう。
その横で悔しそうな、不満そうな顔をしているエミルはいったいなんなのか・・・。
「はぁ・・・、それよりアステル、いいのか?ここに来た当初の目的を忘れてるだろう。」
そろそろここにいるのにもつかれた俺はここからでられるようアステルに最初の目的を思い出させてやる。いったいなんのためにここに来たと思っているのか。
「あ、そういえばそうだね、忘れてた。じゃあえっとマナのバランスを整えて欲しいんだけど・・・」
「さっき全員孵化させたからもう少ししたら整うだろう。俺もまだ目覚めたばかりでほとんど力は無いが眠ってるよりかはましだ。」
「そっか。じゃあもう心配しなくていいんだね。よかったー。」
「アステル、もう大丈夫なようだしそろそろ帰るか?」
そろそろ帰らないとリリーナも心配するだろう。まさかここまで長居するつもりはなかったしな。
「うん、そうだね。あ、そうだ。エミルも一緒にこない?そんなにラタトスクの力は無いって言ってたしここから離れても大丈夫なんじゃないかな。僕もっとエミルと話したいし。」
「えっ、でも邪魔じゃないですか・・・?住むところも無いし・・・」
「大丈夫大丈夫どうせ僕はリヒターと二人暮しだから。」
二人暮しだという割には俺の意見を聞かないあたりがアステルだがきっと俺が断らないと予想をつけているのだろう。
「ちょっと待て。エミルが行くんなら俺も行くぞ。」
「ラタトスクが封印から離れてても大丈夫なの?」
「平気だ。で、どうする。エミルが行くなら俺もセットになるぜ。」
「いいと思うよ。ねーリヒター。」
なにやらまた勝手に着々と決まっていっている。
「はぁ・・・どうせ拒否しても連れてくるんだろう?だが今の家ではいくらなんでも狭いに決まっているだろう・・・。2人もくるならもう少し広い方がいいな・・・。そこまで金を使ってきたわけじゃないからまぁ引越しをするにもなんとかなるか?」
「やった!リヒターなんだかんだ言いながらもちゃんと考えてくれてるよね。」
「そりゃもうお前とは長い付き合いだからな。振り回されるのにもなれたさ。」
「あっ失礼な!僕だってちゃんと考えて行動してるんだよ!」
「ほらもういいから帰るぞ。早くしないとあの狭い家で当分4人暮らしすることになるしな。それに最近は研究室にこもりっぱなしですごいことになっているはずだぞ。」
さっさと帰ろうと来た道を戻ろうとしたとき後ろから声をかけられた。
「リヒター様!エミル様とラタトスク様が行くなら私も連れて行ってください!」
「なら私も・・・」
「ジジブラエは来なくていいわよ!」
自分も連れて行けと主張するセンチュリオンどもに、こいつもか・・・と思いながらも一番不安であるマナの調整については聞いておくと声をそろえながら大丈夫だと返された。結構この2匹息が合うんじゃないだろうか・・・
「それに普段からずっと実態でいるわけじゃないですから・・・!」
「いいんじゃない?リヒター。別に僕は構わないし。どうせなら大きい家買えばいいし。」
「しょうがないな。俺はマナの調整をするならまぁいいが・・・」
そういうとアクアは目を輝かせていた。一緒に住んで楽しいこともないだろうに。
「じゃあさっそくサイバックに戻って引越しの準備しながら新居でも探そうか。」
アステルはエミルとラタトスクの手を引きながら来しなと同じように鼻歌を歌いながらさっさとと来た道を戻り始めていた。その後をセンチュリオンが追い、最後に俺が付いていく。アステル一人でも大変だったというのに俺の苦労はもっと増えそうな、けれどもとても充実した日々が始まる、そんな気がした。
---あとがき---
エミルとラタ様とアステルとリヒタとアクアとテネブの6人ぐらしの始まり。
そのうちアリスとデクスとかも混じってすごいことになるといいとおもいます。
あ・・・テネブが名乗ってない・・・
アクアとテネブとリヒタがまったくしゃべらないからだ・・・!
それにしてもアス→エミ←ラタ+リヒタ・アクア・テネブに見えるけど一応エミル総受け予定!
テネブはいまはラタ様一筋、徐々にエミルに絆される・・・かもしれない。
リヒタも徐々にエミルの虜(?)になるとおもいます
不満そうな顔についてはこの時点でエミルはリヒタのことをかっこいいとおもってますので、どうせならリヒターの顔のほうがよかったなーなんて思ってるの・・・かなぁ?
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