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藤原夫妻のところへいくまえに、妖怪の世界にまざる夏目
ヒトの身で妖怪の世界に入ったと噂が結構広まってる


目の面が標準装備
必要としてくれるものに依存しがち
自分が必要とされることに疑いがあるため、
自分の世界を守るためなら自分は二の次三の次


名取と的場は出会えそうだなー





「さあナツメ、一緒に行こう」
父がなくなってから誰からも疎まれ、居場所を失っていた俺に伸ばされた手が、救いの手であったのかは、今でも分からない。それでも、これ以上誰からも必要とされない世界にいることには耐えられない。相手が碌な思い出がない妖怪だとしても、自分を必要としてるというあまりに甘美な誘いに乗らずにはいられなかった。手に触れた体はひんやりと冷たく、とても心地好かったことを今でも覚えている。

「」




「この地を荒らすものは、何であろうと許さない」

へえ。

風に揺れる面から覗く瞳は確かな嫌悪と敵意を灯していたけれど、それは紛れもなく自分と同じヒトのもの。それに気が付いた名取は自分のうちにふつふつと沸き上がる好奇心を確かに感じていた。



「ぐっ…」
「やれやれ、散々暴れてくれましたねぇ。一撃で式を殴り飛ばされるなんて初めてだ。ところでなぜ妖力が強いとはいえ人間である君が、こんなところで、妖怪たちを庇っているのですか」

やっとのことで取り押さえた少年は顔を背けることもせずきゅっと唇を結んでいる。面にかくれて見えないが、おそらく瞳も強い意志を宿したままなのだろう。

「まあいいでしょう、こいつを捕えておきなさい」
頑なに口を開こうとしない少年に痺れを切らし式に捕縛を命じると、的場は当初の目的である強力な妖の捜索のため、森の奥へと足を進める。まったく、無駄な時間をくってしまった。これでは他の妖たちが逃げてしまったかもしれないではないか。元より成果は期待していないが、あまりに思い通りにいかなくてイライラする。

「待て!」
「何ですか。これ以上君に構っている暇はありません。おとなしくしていてください」
「これ以上は進ませない」


なんかナツメを連れてきた妖怪がでてきて祓われそうになる
ナツメが庇う


「」
「」
「」
「」


嘘つき、気味が悪い、なぜあんな子を引き取らなければいけないの、何度も聞いてきた言葉が脳裏に浮かぶ。どこへ行っても変わらなかった。そこにいるのに、なんで、どうして。
いつしか誰にも理解されないことは当然なのだと思うようになった。何を言っても見えないのだから仕方がない。


あっきったー
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