カテゴリー「戦勇」の記事一覧
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ハッピーエンドはまだ遠い
ハッピーエンドまでもう少し
ハッピーエンドのその後で
ロスを探す旅が初代ルキメデスとの戦いと共に終わりを迎えたあの日からしばらくたった。
僕が違和感を感じ始めたのは魔界の洞窟に移ってからのことで、それが異変だと気付くまでには随分時間がかかったように思う。
別に魔力を手に入れたのは事故みたいなもので、誰が悪いってわけじゃないし、今も行動が制限されてることに不満はあるけど絶望はしていない。
ああでもアイツはあれで根は優しいから自分のせいだって思うかもしれない。
ようやく笑ってくれたのに、僕がそれを奪うわけにはいかないんだ。
***
「今日はこれで帰ります。分かっていると思いますが、課題はちゃんとやっておいてくださいね」
「おぅ...」
殴られ弄られ心身共にギリギリの状態だから、返事をするのも億劫だ。
月に一度の恒例行事となった、シオンの魔力講義(ルキちゃんなんかは家庭教師だなんていうけど、この洞窟が僕の家だなんて断じて認めない)はそりゃもうキツい。内容はもちろんだが、何といってもこのドS講師が、だ。
間違ったら手が出る足が出る、間違えなくても時間をかけたら罵詈雑言。
果ては次の講義までの山のような課題。確かに死ぬ気で頑張れば終わらないわけじゃない量だけど、文字通り死ぬ気でやらなきゃ終わらないわけで、僕に休まる時間なんてものは与えてくれないらしい。
旅に出てしまえば滅多に会えないだろうと分かっていたから会えるのは嬉しいし、持ち余していた魔力の使い方を教えてくれるのはありがたいけど、もうちょっと優しくてもいいんじゃないだろうか。
疲れきった身体を誤魔化し、柵の中からシオンを見送る。洞窟の外まで送ることすらろくにできなくて少し悲しい気持ちもあるけど、これからの課題に追われる一ヶ月を思えばそうも言ってられない。
「では、また一ヶ月後に来ます」
「うん。気をつけてな」
「アルバさんに心配されるほど落ちぶれてませんから!!」
「ごふぅっ」
別れの挨拶とばかりにアバラへ一発攻撃をすると、ぷえーぷえーと笑いながら立ち去っていく。
洞窟の中に足音が反響していたけれど、しばらくすると砂利を踏む乾いた音に変わる。気づいてなかったけれど、洞窟の外の足音まで聞こえるなんて、耳がすごく良くなってるみたいだ。
課題を終わらせるためには少しの時間も惜しいのだからと体を翻すと、突然体を襲った不快感に視界がぶれる。シオンが洞窟から出て行ったから気が抜けたんだろう。
立っていることもできないくらい意識が朦朧としてきて、思わず蹲る。
床で寝ると起きた時に体が痛いから、せめてベッドまで行きたいんだけど。なんて頭の中は意外と余裕があるみたいだけど、体は限界みたいで、結局そのままブツリと意識は途切れてしまった。
***
目が覚めると何時もより天井が高かった。ああ、そうだシオンが帰った後に倒れたんだっけ。
「うう....また床で倒れちゃった....」
シオンが帰った後に倒れるのはもはや恒例になっているのに油断した。どこか打ってるだろうか、それしても痛くない。もしかして倒れ方がよかったのだろうか。
というよりも、
「何も感じない...?」
いくらなんでも牢屋の硬い石の床で寝こけていたら起きた時に少なからず違和感があるはずなのにそれもない。
もしかして夢なのだろうか。頬を抓ってみると痛くない。なんだ、夢か。僕夢の中で夢って気付くの初めてだ。
「っておかしいだろ!」
こんなにも現実味があるのに単なる夢だとは思えるはずもなくて身体の隅々でチェックしてみるが、どうやら触覚が麻痺しているみたいだった。
うーん、どうしよう。ルキに相談してみるか?
でも一時的なものかもしれないしなあ。
思いのほか焦っていたみたいだが、冷静になってみると周りも見えてくる。とりあえず机の上で山をつくっている課題を片付けなければ。痛覚の麻痺が生命に関わるとしても、次の授業までに課題が終わらなければ僕に待っているのは選択の余地もなく死あるのみなのだ。ひとまず課題をこなしつつ、様子見がてら2.3日過ごしてみよう。まあなんとかなるだろ。
***
結論からいうと、数日が経っても僕の触覚は戻らなかった。
「うーん。なんだろうなあ」
手のひらを強めに握ったり開いてみたりと動かしてみるが、何も感じない。
慣れてきたとはいえ、感覚がないのに身体を動かせるのはなんというか不思議な感じがする。
そういえば、と思い出したの前回の授業の後のことだ。
あの時は倒れて目が覚めてから食欲がなくなった。おかげで今の僕は食費が一切かからないという超経済的な生活を送っている。
すでに人間なのかもはや怪しいが、魔力を持ってるとそういうこともあるんだろうと納得してしまえばそれだけの話だ。一人で食べるご飯は味気ないし、わざわざ毎回食事を準備してもらうのも気が引けていたためちょっとありがたいという思いもあったかもしれない。
さらにその前の授業の後は眠気がこなくなった。
寝ようとしても全然寝れないみたいで、どれだけ横になっていても、課題をこなしていても、一向に眠気はこなかった。
まあ気絶は別みたいだけど。
思い出してみると、変化があるのはシオンが帰った後ばかりだ。
なるほど、シオンが来るたびに僕の体には異変が起きるらしい。
身体の変化の切っ掛けは分かったけど、どうしたら言いのかというのはわからない。
真っ先に思いついたのはシオンと会わずにいるということだけど、アイツを納得させるだけの理由が思いつかない。なんだかんだ言いくるめられて続行になるのは目に見えているのだから、無駄な抵抗はしないに限る。
ならちゃんと理由を説明するか?
だめだ。たとえシオンの所為じゃないとしても、気に病んでしまうだろう。あいつはあんなんでも根っこはすごく優しいのだから。そうなってしまったら折角のクレアさんとの旅も台無しだ。この案もなし。
やっぱりルキに相談するか?
そもそも今ルキにバレていないのも奇跡的というぐらい心配してくれて、時間があれば顔を出している。そんなルキがしばらく顔を出せていないということは、それだけ忙しいのだろう。
僕が言えばきっとなんで早く言ってくれないのって怒りながらも助けてくれるんだろう。でも忙しいであろう今、ルキに僕の厄介事を抱えさせるわけにはいかない。
何よりシオンに伝わる可能性が高い。却下。
あれも違う、これも違うと、なかなか良さそうな案が出てこなくて唸っているうちに結構な時間が過ぎていたらしい。
このまま悩んでいても解決策は浮かばないだろうから、とりあえずは課題を終わらせなきゃと思い直して机に向かいなおす。
そして結局、何も思い浮かばないまま、シオンが来る日がやってきたのである。
***
ドカン。まさにそんな感じで爆発した。
おかしい、僕は水晶を媒体にした遠視魔法を使ったはずのにどうしてこうなった。
起こるはずのない爆発に咄嗟に体を庇うが、爆風に巻き込まれた塵なんかが巻き上がって、視界は悪いし息をするのも不自由だ。
「何してるんですか勇者さん。煙幕のつもりですか。まあ逃げたところで洞窟の入り口には見張りがいるので無駄ですけど。脳味噌入ってないんですか?あ、入ってないんでしたね、すみません」
「入ってるからね!?」
もうもうとあたりに広がる煙が落ち着いてくると、罵詈雑言が滝のように襲いかかってくる。なんとかいいわけできないかと身振り手振りであたふたしてみるが、ロスがそんな簡単に言いくるめられてくれるはずもない。
どうしたらいいんだろうやばい、よくわかんないけどこのままじゃやばい、とりあえずやばい。
「わかりました、なら仮に脳味噌が1ナノグラムでも入っているとしてこんな無駄なことをするってことは死にたかったんですね、俺を巻き込んだことは早々許せませんが、仕方がありません。巻き込まれた以上は最後まで面倒をみましょう。刺殺or撲殺?」
「巻き込んだのは謝る!謝るからそのバットを降ろして!ていうかどっから持ってきた!」
「べ、別にあんたのために準備してたわけじゃないんだからねっ!」
「もともと殴る予定だったのかよ!」
「なんですかやっぱり刺殺がお望みでしたか」
「いやそもそも死にたくないんだけど!?」
「問答無用!」
「ぐへぇ!!」
手にしたバットで僕のアバラにヒットを決めたシオンはそりゃもういい笑顔のはずなのに背後に漂うオーラは魔王も裸足で逃げ出すくらいの邪悪さだ。
ああ、僕死ぬかもしれない。顔も見せることなく最後を牢屋で迎えるなんて、親不孝な息子でごめんなさい。こんな時でも僕の記憶の母さんはアルたんがんば、なんて気楽なものだった。
「勇者さん、これ、」
「これって何...?」
「あんた、分かってないんですか?」
死すらも覚悟しそうになっている僕とはうってかわってシオンは歯切れが悪くなっている。
どうやら追い討ちの拳もデュクシもないみたいだけど、言いたいことが分からなくて思わず顔をあげると眉間の皺は皺を通り越して谷みたいになっていた。
さっさと気付けってことか、でも"これ"じゃ分かんないもんは分かんないんだよ、さっさと言ってくれ。僕のそんな思いが伝わったというよりも、痺れを切らしたシオンは言葉を紡ぐ。
「この手の傷、痛くないんですか」
傷?僕怪我なんかしてたっけ。言われて自分の手を見ると確かに左手に怪我してた。というか血みどろだった。
もしかしてと思って床に視線をやると、割れたガラスの破片のみならず僕の血液であろう赤い液体が広がっていた。
「えっなにこれこわい」
「本当に気付いてなかったんですか」
「うん。でも痛くはないからたぶん大丈夫」
「痛くないんですか?」
「全然」
「…そうですか。それでも化膿したらまずいので、さっさと手当しますよ」
珍しく俺が手当しますからなんて言うロスにガラスの破片やら血やらで大惨事の机周りから離されてベッドに座らされる。部屋に常備された救急セットを持ってきたロスは素早く手当してくれた。
勇者さんが魔法で治せたら手っ取り早いんですが、なんてため息交じりの独り言は聞こえなかったことにする。
多少荒い手当てだったのは間違いないが、手の包帯は綺麗に巻かれていた。
旅をしていた頃によく怪我をしたから僕も包帯を巻くのはそこそこ上手い方だと思うけれど、これとは比べものになりそうもない。
「ありがとう、シオン。お前本当に器用だよなあ」
「感心してる暇があるんだったら早いとこ回復魔法を覚えてください」
「それは本当に申し訳ございません....」
物質を対象にした魔法も成功率が高くないのに身体を対象にした魔法なんて怖すぎるだろ。
シオンは漠然とした魔法よりイメージしやすいので意外と簡単ですよ、なんて言うけどなかなか踏ん切りがつかない。ああ、でも使えないとまずい、かも。こんなことなら早めに教わっておくんだった。
「でも片手がふさがってるのは不便だな。せめてもの救いは利き手じゃないことか...」
「利き手の不自由を理由に同情を誘って、課題を減らしてもらおうという作戦ですか…。俺はそんな手にのりませんよ!」
「そんなこと考えてないから!!」
怪しまれてるんじゃないかと心配だったけど、いつも通りの様子にちょっと安心した。
「ともかく、この手じゃ何もできないでしょうし、今日はこれで終わりにしましょう」
突然の提案に不服を申し立てようとすると、笑顔で黙殺されてしまった。
無理に動かすと傷が広がるかもしれないので安静にと念を押すと、シオンはそそくさと帰ってしまう。元々用事があったのかもしれないけど、それなら休みにしてもらっても良かったのに。
そういえば次にシオンが来るのはいつなんだろう。
いつもなら一ヶ月後なんだけど、今日はほとんど進まなかったから振替とかするんだろうか。
旅の途中に時間を割いてもらっているのだから、そこまでしてもらわなくていいのだけれど。
どちらにせよシオンのいない時にすることなんて課題以外になくて、課題を出されなかった今回はどうにかして時間を潰すしかない。
とりあえず、置いていかれた本来なら今日の課題になったのであろう書物の山から本を持って来て読むことにする。
シオンと会ったのに倒れなかったなと気がつくのは本を読み終わってからだった。
シオンが原因じゃないなら、一体何が原因なのか。
更に謎は深まってしまった。
***
完全に手の傷は軽いものじゃないのに痛みを感じないっていうし、クゲストも効かないしで、アルバの身体変化があやしくなってカテキョ後にいろんな人にアルバの異変を聞き込み
食欲・睡眠欲がなくなってるのも発覚
少ししてから洞窟に乗り込みマグカップイベント的なばれイベント発生
***
本を読み終わってしまうと、いよいよ出来ることはなくなってしまう。
暇になってくると身体の異変について考えてしまうから、明けても暮れても頭の中がぐるぐるしてて気が滅入りそうだ。
「いつからですか」
「へ?」
「感覚が無くなったのは、いつのことですか」
「うーんと、前前回の授業のあとかな」
誤魔化して許してもらえる雰囲気じゃないから素直に白状すると苦々しい表情を浮かべた。なんで、とポツリと聞こえたがそれには聞こえなかったフリをする。
やっぱりコイツが気付かないはずがなかったんだ。仕方が無い。ツッコミで乱れた息を整えるために一呼吸置く。
一から話さなきゃいけないのは分かっていたから全部話した。
洞窟に移ってきてから異変を感じ始めたこと、シオンが帰った後異変があったこと。
僕にわかっていることなんてほとんどないから大した時間じゃないんだろうけど、話終わるまでにすごく時間がかかったような気がした。
「つまりあなたにも原因は分からないんですね」
「うん」
「どうして、何も言ってくれなかったんですか」
「理由なんてないよ。言っても仕方が無いから言わなかっただけ」
「言ってくれれば対処法を探せたじゃないですか」
「でも別に困ってないからなあ」
眠れなくても平気なおかげで課題は捗るようになった。
集中力はずっと続くわけじゃないけど、それでも以前に比べるとずっと課題の進むペースは早い。
食べ物を受け付けなくなったのはちょっと寂しいけど、牢屋の中で1人で食べるご飯は味気ないし、わざわざもってきてもらうのは申し訳なかったから、その手間が省けてよかった。
体の感覚がなくなったのはまあ不便といえば不便だけど、この限られた空間で生活する分にはなんの支障もない。
そう、困っていないのだ。だから言わなかった。
答えが気に入らなかったのか、胸ぐらを掴まれ引き寄せられる。
感覚がなくなっているため苦しくはないが、ぶわりと広がったシオンの怒気にあてられそうだ。
そう思う傍らで、引き寄せられた時の衝撃でマグカップが倒れてしまって水浸しになった机の上を片付けなければと思う、余裕な自分もいた。
シオンの顔を見ると、眉は怒りにひそめられ、目はつり上がり、歯は今にも軋む音が聞こえそうなほど強く噛み締められている。
揺らめく瞳の奥には隠しきれない悲しみが潜んでいるように見えた。
じわりじわりと広がるコーヒーはついに机に収まりきらずに雫となって落ちていく。
泣かないで。僕はシオンを悲しませたいわけじゃないんだ。
怒りの焔が宿った瞳は、急に燃え尽きる寸前の灯火のように揺らめく。
「っ…なんであんたはそうなんだ…!」
「シオン?」
「…すみません、取り乱しました。とにかく勇者さんの言い分は分かりました。が、納得はしていないので俺は俺で勝手に対処法を探すことにします」
はっとしたようにいきなり胸倉を掴んでいた手を離すと、シオンは挨拶もそこそこに洞窟を出て行ってしまった。怒らせたかったわけでも、悲しませたかったわけでもないのに、僕が、そうさせてしまった。
こぼれたコーヒーは受け止められずに雫となって落ちていく、目に入ったそれがなんだか今の僕たちみたいで酷く惨めな気持ちだった。
家庭教師が終わったあとロスは疾患の対処法を探し始める
別れたあとアルバは声が出なくなってどうしようか考えるも答えがでなくて1ヶ月後の家庭教師の日は仮病でなくしてもらう
でも仮病っていっても許してもらえなくて押しかけられて声が出ないのがばれる
アルバさんのアイデンティティが奪われたとか筆談だとタイムラグがあってツッコミのキレがないとかなんだかんだ理由をつけて対処法を探すけどクレルキちゃんはにやにや
ツクールくんの魔力を直接アルバに流すんじゃなくて間接的に使えばいいってことでツクールくんの魔力一時的に保管する装置をアクセサリーにしてプレゼント
「というわけで第1回アルバさんの魔族疾患(仮名)対処法会議を始める」
「とはいえ前例がないからなんとも言えないでござるよ」
「お前はなんかないのか」
「まー、
「しょうがないな。でもマジな話、いくら私が天才科学者っていっても医療とか人体とかわっかんない」
「そんなつれないこと言わずに協力してあげましょうよ」
「そうは言うけどさー、ヒメちゃん。あいつがいるのって魔界だよ? 膨大な魔力が生物に影響を与えるんだったら魔界に住んでたら何かしら人体に影響出そうなもんじゃない?魔力は専門外だけど、ここにはエキスパートがいっぱいいるんだから別にいいじゃん」
「えーでも俺とシーたんが昔魔界にいたときは体に影響なんてなかったと思うよ?」
「個人差でもあんのか?」
「そもそもその時って魔力ツクールくんってのが付いてたんでしょ?だったら魔界の魔力と自分の魔力が打ち消しあってた可能性もあるんじゃない」
「アレスがまともな発言を...!」
「失礼だぞヒメちゃんー。私はいつだって真面目も真面目大真面目じゃない」
「そうですか?」
「そうか、ツクール君...!」
「え、シーたんなんか分かったの」
「ああ、確証はないけどな。つーわけでお前ちょっと協力しろ」
「どぅふ」
トイフェルに魂を調べてもらってアルバの魂とツクール君の癒着を確認
無理に剥がせないこともないけど魂に傷がつくからやめた方がいいってなってまた進まなくてイライラ
もういいよ、なアルバに俺がやりたいからやるんですなシオン
エルフがちょっかいかけにきてこのままだと自我がなくなるっておしえられて焦るシオン
方向性はあってるのになんだかんだ解決策が見つからなくて天使疾患は進行、自我がなくなるとこまでいく
魔力を消費することで
せんゆーでシンフォパロ
2章以降
魔力を手に入れたまおるばさんは城の牢屋から魔界の洞窟に移される
魔界の洞窟に移ってシオンのカテキョが始まってから身体に異変が起こり始める
はじめは食欲がなくなり食べることをやめる
洞窟では食事は自分で用意しなければならないため、手間が省けていいやくらいの認識
あんまり木にしてない
しばらくすると睡眠欲がなくなる
まずいと思うけど、膨大な課題を前に寝る時間も惜しいからこのままでいいやと放置
次に感覚がなくなる
シオンの絆(物理)に反応し辛くなって怪しまれるのは困るけど、洞窟ぐらしで別になくても困らないやの認識
声がなくなる
さすがに困ったなあ、なアルバ
天使疾患の原因は魔力が人間のアルバの魂と融合して身体の仕組みを変えてるから
普段から少しずつ進んでるけど、シオンのカテキョで魔力の受け入れ方とかわかると一気に進む
でも断れないしカテキョはしてもらう
シオンが天使疾患にならなかったのはツクールくんが外付けだったからという理屈
ルキメデスは疾患進んでた。食欲くらいまで。
治すためには魂と魔力を分離させなきゃだけど、アルバの内にツクールくんがある以上定期的に巨大な魔法を使って魔力を外に出す必要がある
エルフがちょっかいかけるのもありだけど収拾つかなくなりそう
味覚なくなる
食欲なくなる
睡眠欲なくなる
触覚無くなる
喋れなくなる
自我がなくなる
順番があやふや!
ハッピーエンドまでもう少し
ハッピーエンドのその後で
ロスを探す旅が初代ルキメデスとの戦いと共に終わりを迎えたあの日からしばらくたった。
僕が違和感を感じ始めたのは魔界の洞窟に移ってからのことで、それが異変だと気付くまでには随分時間がかかったように思う。
別に魔力を手に入れたのは事故みたいなもので、誰が悪いってわけじゃないし、今も行動が制限されてることに不満はあるけど絶望はしていない。
ああでもアイツはあれで根は優しいから自分のせいだって思うかもしれない。
ようやく笑ってくれたのに、僕がそれを奪うわけにはいかないんだ。
***
「今日はこれで帰ります。分かっていると思いますが、課題はちゃんとやっておいてくださいね」
「おぅ...」
殴られ弄られ心身共にギリギリの状態だから、返事をするのも億劫だ。
月に一度の恒例行事となった、シオンの魔力講義(ルキちゃんなんかは家庭教師だなんていうけど、この洞窟が僕の家だなんて断じて認めない)はそりゃもうキツい。内容はもちろんだが、何といってもこのドS講師が、だ。
間違ったら手が出る足が出る、間違えなくても時間をかけたら罵詈雑言。
果ては次の講義までの山のような課題。確かに死ぬ気で頑張れば終わらないわけじゃない量だけど、文字通り死ぬ気でやらなきゃ終わらないわけで、僕に休まる時間なんてものは与えてくれないらしい。
旅に出てしまえば滅多に会えないだろうと分かっていたから会えるのは嬉しいし、持ち余していた魔力の使い方を教えてくれるのはありがたいけど、もうちょっと優しくてもいいんじゃないだろうか。
疲れきった身体を誤魔化し、柵の中からシオンを見送る。洞窟の外まで送ることすらろくにできなくて少し悲しい気持ちもあるけど、これからの課題に追われる一ヶ月を思えばそうも言ってられない。
「では、また一ヶ月後に来ます」
「うん。気をつけてな」
「アルバさんに心配されるほど落ちぶれてませんから!!」
「ごふぅっ」
別れの挨拶とばかりにアバラへ一発攻撃をすると、ぷえーぷえーと笑いながら立ち去っていく。
洞窟の中に足音が反響していたけれど、しばらくすると砂利を踏む乾いた音に変わる。気づいてなかったけれど、洞窟の外の足音まで聞こえるなんて、耳がすごく良くなってるみたいだ。
課題を終わらせるためには少しの時間も惜しいのだからと体を翻すと、突然体を襲った不快感に視界がぶれる。シオンが洞窟から出て行ったから気が抜けたんだろう。
立っていることもできないくらい意識が朦朧としてきて、思わず蹲る。
床で寝ると起きた時に体が痛いから、せめてベッドまで行きたいんだけど。なんて頭の中は意外と余裕があるみたいだけど、体は限界みたいで、結局そのままブツリと意識は途切れてしまった。
***
目が覚めると何時もより天井が高かった。ああ、そうだシオンが帰った後に倒れたんだっけ。
「うう....また床で倒れちゃった....」
シオンが帰った後に倒れるのはもはや恒例になっているのに油断した。どこか打ってるだろうか、それしても痛くない。もしかして倒れ方がよかったのだろうか。
というよりも、
「何も感じない...?」
いくらなんでも牢屋の硬い石の床で寝こけていたら起きた時に少なからず違和感があるはずなのにそれもない。
もしかして夢なのだろうか。頬を抓ってみると痛くない。なんだ、夢か。僕夢の中で夢って気付くの初めてだ。
「っておかしいだろ!」
こんなにも現実味があるのに単なる夢だとは思えるはずもなくて身体の隅々でチェックしてみるが、どうやら触覚が麻痺しているみたいだった。
うーん、どうしよう。ルキに相談してみるか?
でも一時的なものかもしれないしなあ。
思いのほか焦っていたみたいだが、冷静になってみると周りも見えてくる。とりあえず机の上で山をつくっている課題を片付けなければ。痛覚の麻痺が生命に関わるとしても、次の授業までに課題が終わらなければ僕に待っているのは選択の余地もなく死あるのみなのだ。ひとまず課題をこなしつつ、様子見がてら2.3日過ごしてみよう。まあなんとかなるだろ。
***
結論からいうと、数日が経っても僕の触覚は戻らなかった。
「うーん。なんだろうなあ」
手のひらを強めに握ったり開いてみたりと動かしてみるが、何も感じない。
慣れてきたとはいえ、感覚がないのに身体を動かせるのはなんというか不思議な感じがする。
そういえば、と思い出したの前回の授業の後のことだ。
あの時は倒れて目が覚めてから食欲がなくなった。おかげで今の僕は食費が一切かからないという超経済的な生活を送っている。
すでに人間なのかもはや怪しいが、魔力を持ってるとそういうこともあるんだろうと納得してしまえばそれだけの話だ。一人で食べるご飯は味気ないし、わざわざ毎回食事を準備してもらうのも気が引けていたためちょっとありがたいという思いもあったかもしれない。
さらにその前の授業の後は眠気がこなくなった。
寝ようとしても全然寝れないみたいで、どれだけ横になっていても、課題をこなしていても、一向に眠気はこなかった。
まあ気絶は別みたいだけど。
思い出してみると、変化があるのはシオンが帰った後ばかりだ。
なるほど、シオンが来るたびに僕の体には異変が起きるらしい。
身体の変化の切っ掛けは分かったけど、どうしたら言いのかというのはわからない。
真っ先に思いついたのはシオンと会わずにいるということだけど、アイツを納得させるだけの理由が思いつかない。なんだかんだ言いくるめられて続行になるのは目に見えているのだから、無駄な抵抗はしないに限る。
ならちゃんと理由を説明するか?
だめだ。たとえシオンの所為じゃないとしても、気に病んでしまうだろう。あいつはあんなんでも根っこはすごく優しいのだから。そうなってしまったら折角のクレアさんとの旅も台無しだ。この案もなし。
やっぱりルキに相談するか?
そもそも今ルキにバレていないのも奇跡的というぐらい心配してくれて、時間があれば顔を出している。そんなルキがしばらく顔を出せていないということは、それだけ忙しいのだろう。
僕が言えばきっとなんで早く言ってくれないのって怒りながらも助けてくれるんだろう。でも忙しいであろう今、ルキに僕の厄介事を抱えさせるわけにはいかない。
何よりシオンに伝わる可能性が高い。却下。
あれも違う、これも違うと、なかなか良さそうな案が出てこなくて唸っているうちに結構な時間が過ぎていたらしい。
このまま悩んでいても解決策は浮かばないだろうから、とりあえずは課題を終わらせなきゃと思い直して机に向かいなおす。
そして結局、何も思い浮かばないまま、シオンが来る日がやってきたのである。
***
ドカン。まさにそんな感じで爆発した。
おかしい、僕は水晶を媒体にした遠視魔法を使ったはずのにどうしてこうなった。
起こるはずのない爆発に咄嗟に体を庇うが、爆風に巻き込まれた塵なんかが巻き上がって、視界は悪いし息をするのも不自由だ。
「何してるんですか勇者さん。煙幕のつもりですか。まあ逃げたところで洞窟の入り口には見張りがいるので無駄ですけど。脳味噌入ってないんですか?あ、入ってないんでしたね、すみません」
「入ってるからね!?」
もうもうとあたりに広がる煙が落ち着いてくると、罵詈雑言が滝のように襲いかかってくる。なんとかいいわけできないかと身振り手振りであたふたしてみるが、ロスがそんな簡単に言いくるめられてくれるはずもない。
どうしたらいいんだろうやばい、よくわかんないけどこのままじゃやばい、とりあえずやばい。
「わかりました、なら仮に脳味噌が1ナノグラムでも入っているとしてこんな無駄なことをするってことは死にたかったんですね、俺を巻き込んだことは早々許せませんが、仕方がありません。巻き込まれた以上は最後まで面倒をみましょう。刺殺or撲殺?」
「巻き込んだのは謝る!謝るからそのバットを降ろして!ていうかどっから持ってきた!」
「べ、別にあんたのために準備してたわけじゃないんだからねっ!」
「もともと殴る予定だったのかよ!」
「なんですかやっぱり刺殺がお望みでしたか」
「いやそもそも死にたくないんだけど!?」
「問答無用!」
「ぐへぇ!!」
手にしたバットで僕のアバラにヒットを決めたシオンはそりゃもういい笑顔のはずなのに背後に漂うオーラは魔王も裸足で逃げ出すくらいの邪悪さだ。
ああ、僕死ぬかもしれない。顔も見せることなく最後を牢屋で迎えるなんて、親不孝な息子でごめんなさい。こんな時でも僕の記憶の母さんはアルたんがんば、なんて気楽なものだった。
「勇者さん、これ、」
「これって何...?」
「あんた、分かってないんですか?」
死すらも覚悟しそうになっている僕とはうってかわってシオンは歯切れが悪くなっている。
どうやら追い討ちの拳もデュクシもないみたいだけど、言いたいことが分からなくて思わず顔をあげると眉間の皺は皺を通り越して谷みたいになっていた。
さっさと気付けってことか、でも"これ"じゃ分かんないもんは分かんないんだよ、さっさと言ってくれ。僕のそんな思いが伝わったというよりも、痺れを切らしたシオンは言葉を紡ぐ。
「この手の傷、痛くないんですか」
傷?僕怪我なんかしてたっけ。言われて自分の手を見ると確かに左手に怪我してた。というか血みどろだった。
もしかしてと思って床に視線をやると、割れたガラスの破片のみならず僕の血液であろう赤い液体が広がっていた。
「えっなにこれこわい」
「本当に気付いてなかったんですか」
「うん。でも痛くはないからたぶん大丈夫」
「痛くないんですか?」
「全然」
「…そうですか。それでも化膿したらまずいので、さっさと手当しますよ」
珍しく俺が手当しますからなんて言うロスにガラスの破片やら血やらで大惨事の机周りから離されてベッドに座らされる。部屋に常備された救急セットを持ってきたロスは素早く手当してくれた。
勇者さんが魔法で治せたら手っ取り早いんですが、なんてため息交じりの独り言は聞こえなかったことにする。
多少荒い手当てだったのは間違いないが、手の包帯は綺麗に巻かれていた。
旅をしていた頃によく怪我をしたから僕も包帯を巻くのはそこそこ上手い方だと思うけれど、これとは比べものになりそうもない。
「ありがとう、シオン。お前本当に器用だよなあ」
「感心してる暇があるんだったら早いとこ回復魔法を覚えてください」
「それは本当に申し訳ございません....」
物質を対象にした魔法も成功率が高くないのに身体を対象にした魔法なんて怖すぎるだろ。
シオンは漠然とした魔法よりイメージしやすいので意外と簡単ですよ、なんて言うけどなかなか踏ん切りがつかない。ああ、でも使えないとまずい、かも。こんなことなら早めに教わっておくんだった。
「でも片手がふさがってるのは不便だな。せめてもの救いは利き手じゃないことか...」
「利き手の不自由を理由に同情を誘って、課題を減らしてもらおうという作戦ですか…。俺はそんな手にのりませんよ!」
「そんなこと考えてないから!!」
怪しまれてるんじゃないかと心配だったけど、いつも通りの様子にちょっと安心した。
「ともかく、この手じゃ何もできないでしょうし、今日はこれで終わりにしましょう」
突然の提案に不服を申し立てようとすると、笑顔で黙殺されてしまった。
無理に動かすと傷が広がるかもしれないので安静にと念を押すと、シオンはそそくさと帰ってしまう。元々用事があったのかもしれないけど、それなら休みにしてもらっても良かったのに。
そういえば次にシオンが来るのはいつなんだろう。
いつもなら一ヶ月後なんだけど、今日はほとんど進まなかったから振替とかするんだろうか。
旅の途中に時間を割いてもらっているのだから、そこまでしてもらわなくていいのだけれど。
どちらにせよシオンのいない時にすることなんて課題以外になくて、課題を出されなかった今回はどうにかして時間を潰すしかない。
とりあえず、置いていかれた本来なら今日の課題になったのであろう書物の山から本を持って来て読むことにする。
シオンと会ったのに倒れなかったなと気がつくのは本を読み終わってからだった。
シオンが原因じゃないなら、一体何が原因なのか。
更に謎は深まってしまった。
***
完全に手の傷は軽いものじゃないのに痛みを感じないっていうし、クゲストも効かないしで、アルバの身体変化があやしくなってカテキョ後にいろんな人にアルバの異変を聞き込み
食欲・睡眠欲がなくなってるのも発覚
少ししてから洞窟に乗り込みマグカップイベント的なばれイベント発生
***
本を読み終わってしまうと、いよいよ出来ることはなくなってしまう。
暇になってくると身体の異変について考えてしまうから、明けても暮れても頭の中がぐるぐるしてて気が滅入りそうだ。
「いつからですか」
「へ?」
「感覚が無くなったのは、いつのことですか」
「うーんと、前前回の授業のあとかな」
誤魔化して許してもらえる雰囲気じゃないから素直に白状すると苦々しい表情を浮かべた。なんで、とポツリと聞こえたがそれには聞こえなかったフリをする。
やっぱりコイツが気付かないはずがなかったんだ。仕方が無い。ツッコミで乱れた息を整えるために一呼吸置く。
一から話さなきゃいけないのは分かっていたから全部話した。
洞窟に移ってきてから異変を感じ始めたこと、シオンが帰った後異変があったこと。
僕にわかっていることなんてほとんどないから大した時間じゃないんだろうけど、話終わるまでにすごく時間がかかったような気がした。
「つまりあなたにも原因は分からないんですね」
「うん」
「どうして、何も言ってくれなかったんですか」
「理由なんてないよ。言っても仕方が無いから言わなかっただけ」
「言ってくれれば対処法を探せたじゃないですか」
「でも別に困ってないからなあ」
眠れなくても平気なおかげで課題は捗るようになった。
集中力はずっと続くわけじゃないけど、それでも以前に比べるとずっと課題の進むペースは早い。
食べ物を受け付けなくなったのはちょっと寂しいけど、牢屋の中で1人で食べるご飯は味気ないし、わざわざもってきてもらうのは申し訳なかったから、その手間が省けてよかった。
体の感覚がなくなったのはまあ不便といえば不便だけど、この限られた空間で生活する分にはなんの支障もない。
そう、困っていないのだ。だから言わなかった。
答えが気に入らなかったのか、胸ぐらを掴まれ引き寄せられる。
感覚がなくなっているため苦しくはないが、ぶわりと広がったシオンの怒気にあてられそうだ。
そう思う傍らで、引き寄せられた時の衝撃でマグカップが倒れてしまって水浸しになった机の上を片付けなければと思う、余裕な自分もいた。
シオンの顔を見ると、眉は怒りにひそめられ、目はつり上がり、歯は今にも軋む音が聞こえそうなほど強く噛み締められている。
揺らめく瞳の奥には隠しきれない悲しみが潜んでいるように見えた。
じわりじわりと広がるコーヒーはついに机に収まりきらずに雫となって落ちていく。
泣かないで。僕はシオンを悲しませたいわけじゃないんだ。
怒りの焔が宿った瞳は、急に燃え尽きる寸前の灯火のように揺らめく。
「っ…なんであんたはそうなんだ…!」
「シオン?」
「…すみません、取り乱しました。とにかく勇者さんの言い分は分かりました。が、納得はしていないので俺は俺で勝手に対処法を探すことにします」
はっとしたようにいきなり胸倉を掴んでいた手を離すと、シオンは挨拶もそこそこに洞窟を出て行ってしまった。怒らせたかったわけでも、悲しませたかったわけでもないのに、僕が、そうさせてしまった。
こぼれたコーヒーは受け止められずに雫となって落ちていく、目に入ったそれがなんだか今の僕たちみたいで酷く惨めな気持ちだった。
家庭教師が終わったあとロスは疾患の対処法を探し始める
別れたあとアルバは声が出なくなってどうしようか考えるも答えがでなくて1ヶ月後の家庭教師の日は仮病でなくしてもらう
でも仮病っていっても許してもらえなくて押しかけられて声が出ないのがばれる
アルバさんのアイデンティティが奪われたとか筆談だとタイムラグがあってツッコミのキレがないとかなんだかんだ理由をつけて対処法を探すけどクレルキちゃんはにやにや
ツクールくんの魔力を直接アルバに流すんじゃなくて間接的に使えばいいってことでツクールくんの魔力一時的に保管する装置をアクセサリーにしてプレゼント
「というわけで第1回アルバさんの魔族疾患(仮名)対処法会議を始める」
「とはいえ前例がないからなんとも言えないでござるよ」
「お前はなんかないのか」
「まー、
「しょうがないな。でもマジな話、いくら私が天才科学者っていっても医療とか人体とかわっかんない」
「そんなつれないこと言わずに協力してあげましょうよ」
「そうは言うけどさー、ヒメちゃん。あいつがいるのって魔界だよ? 膨大な魔力が生物に影響を与えるんだったら魔界に住んでたら何かしら人体に影響出そうなもんじゃない?魔力は専門外だけど、ここにはエキスパートがいっぱいいるんだから別にいいじゃん」
「えーでも俺とシーたんが昔魔界にいたときは体に影響なんてなかったと思うよ?」
「個人差でもあんのか?」
「そもそもその時って魔力ツクールくんってのが付いてたんでしょ?だったら魔界の魔力と自分の魔力が打ち消しあってた可能性もあるんじゃない」
「アレスがまともな発言を...!」
「失礼だぞヒメちゃんー。私はいつだって真面目も真面目大真面目じゃない」
「そうですか?」
「そうか、ツクール君...!」
「え、シーたんなんか分かったの」
「ああ、確証はないけどな。つーわけでお前ちょっと協力しろ」
「どぅふ」
トイフェルに魂を調べてもらってアルバの魂とツクール君の癒着を確認
無理に剥がせないこともないけど魂に傷がつくからやめた方がいいってなってまた進まなくてイライラ
もういいよ、なアルバに俺がやりたいからやるんですなシオン
エルフがちょっかいかけにきてこのままだと自我がなくなるっておしえられて焦るシオン
方向性はあってるのになんだかんだ解決策が見つからなくて天使疾患は進行、自我がなくなるとこまでいく
魔力を消費することで
せんゆーでシンフォパロ
2章以降
魔力を手に入れたまおるばさんは城の牢屋から魔界の洞窟に移される
魔界の洞窟に移ってシオンのカテキョが始まってから身体に異変が起こり始める
はじめは食欲がなくなり食べることをやめる
洞窟では食事は自分で用意しなければならないため、手間が省けていいやくらいの認識
あんまり木にしてない
しばらくすると睡眠欲がなくなる
まずいと思うけど、膨大な課題を前に寝る時間も惜しいからこのままでいいやと放置
次に感覚がなくなる
シオンの絆(物理)に反応し辛くなって怪しまれるのは困るけど、洞窟ぐらしで別になくても困らないやの認識
声がなくなる
さすがに困ったなあ、なアルバ
天使疾患の原因は魔力が人間のアルバの魂と融合して身体の仕組みを変えてるから
普段から少しずつ進んでるけど、シオンのカテキョで魔力の受け入れ方とかわかると一気に進む
でも断れないしカテキョはしてもらう
シオンが天使疾患にならなかったのはツクールくんが外付けだったからという理屈
ルキメデスは疾患進んでた。食欲くらいまで。
治すためには魂と魔力を分離させなきゃだけど、アルバの内にツクールくんがある以上定期的に巨大な魔法を使って魔力を外に出す必要がある
エルフがちょっかいかけるのもありだけど収拾つかなくなりそう
味覚なくなる
食欲なくなる
睡眠欲なくなる
触覚無くなる
喋れなくなる
自我がなくなる
順番があやふや!
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毎週月曜最初に告られた人と1週間限定で付き合うロス
なんかの拍子に仲間内で告白してみろよってなったアルバ、お互い男なのに!?って、なってまあそのときはそのときじゃんってなってその場は収束
ルキちゃんかアレスかなんかその辺が月曜にばったりロスに遭遇して面白がって付き合ってよっていう。
いいですよ、分かってると思いますが1週間付き合って、俺がダメだと判断したらそれで終わりですが。
あー知ってる知ってる。
とかでまあ付き合うのはアルバであってみたら男ではあ?ってなるんだけどアルバもアルバで意味がわからんしでもまあ一度受けちゃったのを断るのも癪ですしってなってお付き合いスタートする
今まで付き合ってた女の子がいうことにはフェミニストですごい優しかったらしいけどアルバにはまったくそんなことなくて通常のロスでお前そんなんだったのってなるアルバだけどまあアルバのことだから2.3日で慣れて、慣れてくると不器用な優しさもちょびっと見えてくるわけで絆されルバ
フェミニストなだけだから別にクレアとかは普通の絆(暴力)
ロスが恋人とっかえ引っ返してるのは実は隣にいるべきはずの人、勇者さんがいないからっていう転生系ネタもアリ。
裏でエルフが糸ひいてて、ロスにアルバ近づけなかったけど、ルキちゃんとアレスのせいで近づいちゃってアチャー
やめとかへん、あんなやつ?って言うけどこっちが言い出した手前、向こうが乗り気な以上断れないよ、なアルバ とか。
なんかの拍子に仲間内で告白してみろよってなったアルバ、お互い男なのに!?って、なってまあそのときはそのときじゃんってなってその場は収束
ルキちゃんかアレスかなんかその辺が月曜にばったりロスに遭遇して面白がって付き合ってよっていう。
いいですよ、分かってると思いますが1週間付き合って、俺がダメだと判断したらそれで終わりですが。
あー知ってる知ってる。
とかでまあ付き合うのはアルバであってみたら男ではあ?ってなるんだけどアルバもアルバで意味がわからんしでもまあ一度受けちゃったのを断るのも癪ですしってなってお付き合いスタートする
今まで付き合ってた女の子がいうことにはフェミニストですごい優しかったらしいけどアルバにはまったくそんなことなくて通常のロスでお前そんなんだったのってなるアルバだけどまあアルバのことだから2.3日で慣れて、慣れてくると不器用な優しさもちょびっと見えてくるわけで絆されルバ
フェミニストなだけだから別にクレアとかは普通の絆(暴力)
ロスが恋人とっかえ引っ返してるのは実は隣にいるべきはずの人、勇者さんがいないからっていう転生系ネタもアリ。
裏でエルフが糸ひいてて、ロスにアルバ近づけなかったけど、ルキちゃんとアレスのせいで近づいちゃってアチャー
やめとかへん、あんなやつ?って言うけどこっちが言い出した手前、向こうが乗り気な以上断れないよ、なアルバ とか。
ロスを幸せにしたいけどその方法が間違ってるアルバさんってのが........ぐう_:(´ཀ`」 ∠):_
アルバさんらしさを追求するならみんなでハッピーエンドになる方法を探す!ってのが正当なんだろうけど話の展開的にはぶっとんだ方法とっちゃう方が盛り上がりがあるんだろうなという
アルバさんのロスが笑ってないっていう言葉がどれほどの重みがあるのかでいろいろ変わると思うんだけど、アルバさんなんでほんとそんな臭いセリフ言っちゃったん(頭抱え)
proud of your boy は本当アルバさん
アルバさんらしさを追求するならみんなでハッピーエンドになる方法を探す!ってのが正当なんだろうけど話の展開的にはぶっとんだ方法とっちゃう方が盛り上がりがあるんだろうなという
アルバさんのロスが笑ってないっていう言葉がどれほどの重みがあるのかでいろいろ変わると思うんだけど、アルバさんなんでほんとそんな臭いセリフ言っちゃったん(頭抱え)
proud of your boy は本当アルバさん
俳優シオン(ロス)と凡人アルバさんのロスアル
ルキちゃんが手に入れたトークショー有りの試写会に参加するアルバ
女性ばかりの会場の中割と前方の席で目をつけられるアルバ
いじられルバ
偶然街で再開するアルバトロス
ルキちゃんが手に入れたトークショー有りの試写会に参加するアルバ
女性ばかりの会場の中割と前方の席で目をつけられるアルバ
いじられルバ
偶然街で再開するアルバトロス